東京10Rの第26回ジャパンカップ(3歳上GI・芝2400m)は、凱旋門賞以来のレースとなった1番人気
ディープインパクト(武豊騎手)が人気に応え優勝、GI6勝目をマークした。勝ちタイム2分25秒1。
レースを引っ張ったのは6番人気
コスモバルク。以下はややバラけた展開となり、2番人気ハーツクライはやや前のポジションで、4番人気
メイショウサムソン、5番人気
ドリームパスポートは中位で、3番人気ウィジャボードはやや後方で、
ディープインパクトはほぼ最後方でレースを進めた。
ディープインパクトは4コーナーあたりから徐々に進出を開始し、直線に入ったところで進路を大外にとると、そのまま馬群をかわし先頭へ。最内を突いて伸びた
ドリームパスポートがゴール前まで喰らいついたものの、結局2馬身差をつけたままゴールした。3着はゴール直前で
ドリームパスポートに迫ったウィジャボード。
コスモバルクは4着、
メイショウサムソンは6着、ハーツクライは10着にそれぞれ敗れている。
■ジャパンカップ全着順
1
ディープインパクト 2:25.1
2
ドリームパスポート 2
3 ウィジャボード 1/2
4
コスモバルク 1
5
フサイチパンドラ 1.1/2
6
メイショウサムソン ハナ
7 フリードニア 1/2
8 スウィフトカレント 3/4
9 トーセンシャナオー 3.1/2
10 ハーツクライ 6
11 ユキノサンロイヤル 3.1/2
■各馬のコメント
1着 6番
ディープインパクト(武豊騎手)
「今日は強いディープでしたね。この馬の本当の走りができてよかったです。レースはいろんなパターンを考えていましたが、こういう形(スローペース)も考えていました。馬も折り合って気分よく走っていましたし、残り800mを過ぎてゴーサインを出しました。乗っていて彼本来の走りでしたし、直線のファンの歓声もディープを後押ししてくれました。今日は負けられないと思いましたし、フランスでは残念な結果でしたが、それでもファンの皆さんが応援してくれて嬉しかったです。残り1戦、強い
ディープインパクトを見に来てほしいと思います」
2着 7番
ドリームパスポート(岩田康誠騎手)
「道中ハミを噛んでしまってかかり気味だった。馬は前より確実に成長していて、しっかりしてきた。もう少しスムーズならもっと弾けていたと思う。しかし瞬発力もさすが。3歳でこのレースは立派だと思います」
3着 3番ウィジャボード(L.デットーリ騎手)
「4コーナーで外を周りたくなかったので内を突きました。この直線の長い東京コースは、牝馬にとってはタフなコース。3着という結果には満足しています。ディープはファンタスティックだね」
4着 10番
コスモバルク(五十嵐冬樹騎手)
「プラス10キロは北海道で調整しているので致し方ない。久々にハナを切って、スローペースで早め早めの競馬をしたかったが、みんなに早めに来られてしまった。左回りだとアクションを起こしたときにヨレるね。それでもよく走っていますよ」
5着 8番
フサイチパンドラ(福永祐一騎手)
「スタートよく、スローペースもスムーズなレース。直線向いてもこの馬なりによく走っていたと思う。中1週の3歳牝馬としては立派。来年が楽しみです」
6着 11番
メイショウサムソン(石橋守騎手)
「ペース遅かったが折り合いはついていた。控える競馬ができたのは収穫だが、同じ3歳同士ならフサイチには先着してほしかったな」
8着 2番スウィフトカレント(横山典弘騎手)
「本質的にはマイラーかな? 今日は具合はよく、いい感じのレースができたが、もう少しリラックスして走ってくれたらいいと思います」
10着 1番ハーツクライ(C.ルメール騎手)
「4コーナーまではいい手応えだったが、4コーナー過ぎから気配が重く、手が動き出した。なぜ止まったのかはわからない。ノド鳴りは特に気にならなかったが、あれだけ失速したのがわからない」
■ジャパンカップアラカルト
●1番人気の優勝
85年シンボリルドルフ、00年テイエムオペラオー、04年ゼンノロブロイに続く4頭目で、いずれも日本馬によるもの。
●三冠馬のJC制覇
85年シンボリルドルフ以来の2頭目。ダービー馬の勝利は、シンボリルドルフ、92年トウカイテイオー、99年スペシャルウィーク、01年ジャングルポケットに続く5頭目。
●GI・6勝
ディープインパクトはGI・6勝目。これはシンボリルドルフ、テイエムオペラオーの7勝に次ぐJRA歴代3位。
●単勝最低配当
ディープインパクトの単勝配当130円は、00年テイエムオペラオー(150円)を上回る史上最低配当。
●日本馬のワンツー
日本馬が1、2着を独占したのは、85年、98年、00年、01年、03年、04年に続き7回目。
●サンデーサイレンス産駒
99年スペシャルウィーク、04年ゼンノロブロイに続く3勝目。
●生産者
生産者のノーザンファームは01年ジャングルポケット続く2勝目。今年はフェブラリーS(カネヒキリ)、高松宮記念(オレハマッテルゼ)、天皇賞・春(ディープインパクト)、宝塚記念(ディープインパクト)、エリザベス女王杯(
フサイチパンドラ)、ジャパンCダート(アロンダイト)に続き、GIは5頭で7勝目。前日のジャパンCダートに続く2日連続のGI勝利となった。
ホースレースカードガム BOX【予約】
ブログランキング参加中!あなたの力でランクアップ願います。