今夏の全国高校野球選手権大会で初優勝した東京・
早実高のエース
斎藤佑樹投手(18)は11日、東京都国分寺市の同校で記者会見し、大学進学を希望すると表明した。進学先については明言を避けたが、系列の早稲田大に進むとみられる。
プロ入りを希望する場合は15日までに
プロ野球志望届を日本高校野球連盟に提出しなければならない。
斎藤投手は「
プロ志望届は出しません。大学進学を希望します」と述べた。「気持ちが(
プロに)揺らいだことはあったが、最初から希望していた進学は変わらなかった」と当初からの意思通りの決断だったと説明した。大学卒業後に
プロ入りを目指すという。
今夏の
甲子園大会で、
斎藤投手は37年ぶりに引き分け再試合となった決勝戦を含む7試合をほぼ一人で投げ抜き、優勝の原動力となった。マウンド上で汗をぬぐう姿も話題となり「
ハンカチ王子」と呼ばれて人気を集めた。
140キロ台後半の速球と鋭い変化球を織り交ぜ、高い投球術を誇る右腕には複数の
プロ球団が獲得への興味を示し、進学かプロ入りかで注目されていた。
斎藤投手は日本高校選抜チームの米国遠征を終えて8日に帰国。10日に家族と進路について話し合ったという。
◇
マイクを通した
斎藤佑樹投手の声によどみはなかった。「大学進学を希望します」―。11日、国分寺市の
早実高で、今やアイドルとなった
斎藤投手ははっきりと自らの進路を口にした。
会場の小室哲哉記念ホールには数十本のマイク、十数台のテレビカメラが並んだ。今夏の
甲子園大会でヒーローとなり、汗ふきに使用した青いハンカチから「
ハンカチ王子」のニックネームもついたプリンスは、揺れ動いた心境を明かしながらも最終的な決断を真っすぐ前を見詰めて話した。
10日に家族会議が開かれた。両親の「ユウキ(佑樹)の意見が一番」の言葉に斎藤投手がうなずく。「大学に進学します」。優勝してからの米国遠征で大リーグの試合も見た。プロは小さいころからの夢でもあった。しかし、あこがれはそっと胸にしまったようだ。
甲子園のマウンドさばきと一緒で、周囲に惑わされない落ち着きで斎藤投手はひとまず「狂騒曲」に幕を引いた。
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テーマ : 高校野球
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