押切もえご存じ、「
AneCan」のトップモデル。この4月からNHKの「英語でしゃべらナイト」(月曜午後11時~)の新司会に抜擢されるなど、活動の幅をグンと広げている。同世代のカリスマが改めて読者・視聴者に伝えたいことは?
●NYでの「もったいない」思い
これまで2年間、自費で英会話スクールに通っていたという。その理由が変わっている。
「3年前、『
CanCam』の撮影でニューヨークに滞在したことがあるんです。それまで、何回か行ったハワイではカタコトの英語でどうにか通じたので“NYも大丈夫かな”と思っていたら大違い。本場の英語のスピードについていけなくて、“せっかくのチャンスなのにもったいない”と痛感した。で、日本に帰った翌日に英会話スクールに飛び込みました」
そんな地道な努力が実って、今回の大抜擢につながった。
1979年、千葉県生まれ。10代でティーン誌のモデルとなり、たちまち同世代の「カリスマ」となった。「
CanCam」にシフトしたのは20歳を過ぎた頃。もっとも、トントン拍子にコトが進んだわけではない。
「周りのモデルさんがみんな、それまで見たことがないくらい細くて顔が小さかったんです。それに比べると、私は当時太っていたし、身長も低かったし……。自信のなさが顔にも出ちゃうから、読者の方からも“どうしてこんな人が雑誌に出てるの?”なんて言われてしまいました」
気持ちが切り替えられたのは、ある人から聞いた「短所は最大の個性だ」という言葉。「こんな私だけど、いいでしょ」と前向きに考えるようになった頃に、編集部から「専属にならないか」と声をかけられたという。
今では「
エビちゃん」こと
蛯原友里、
山田優と並んで「トップ3」などといわれている。
●「
エビちゃん」との本当の仲
「3人とも仲良しですよ~。みんな忙しくなっちゃって以前ほどカラオケには行けなくなったけど、でも、テレビで見るたび、優ちゃんには“見たよ~”とメール打ってるし、友里ちゃんとも編集部で会うたびに、“今度、食事に行こうね”なんてスケジュールを確認し合っています」
意外なことに太宰ファン。子供の頃に読んだ「走れメロス」で友情の大切さを教えられ、「人間失格」でどっぷりハマった。太宰に関する
DVD「愛ゆえの孤独」も出している。
「
DVDの取材で太宰の生家に行ったこともあるんです。それで驚いたのは太宰の素顔。当時の太宰を知っている人がいて、その人によるとメチャメチャ明るい人だったそうなんです。“暗い”というより“熱い”人だったんですね」
テレビの司会、着物のデザイン、ストッキングのプロデュースなど、活動範囲は広がる一方だが、本人は「モデルの仕事はおばあちゃんになっても続けたい」と思っている。そのココロは。
「あんまり器用な方じゃないので、何かひとつでもしっかりしたものを持ちたいんです。しゃべる仕事と違って伝えることには限界があるかも知れないけど、私の写真を見て、みなさんに元気になってもらえたらうれしい!」
今は「
AneCan」の表紙モデル。「その次は『ママキャン』、その次は『ババキャン』かな」と笑った。
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