突然の死から1カ月。
ZARDのボーカル、
坂井泉水さん(享年40)を「偲ぶ会」が26日、音楽葬として東京都港区の青山葬儀所で行われ、関係者らが参列した。また、
長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督(71)ら著名人からも続々と追悼メッセージが寄せられた。
喪主や葬儀委員長、弔辞などは一切なし。会場となった青山葬儀所は、
ZARDのアルバムをイメージして、青と白のあじさいやデルフィニュームなど20万本の花が会場の内外を包み、さながら美術館の展示のように生前の数々の写真が回廊に飾られていた。
祭壇には、坂井さんが微笑む写真の前に、実際に使用していたマイクやヘッドホン、譜面台やマグカップが並べられ“レコーディングスタジオ”が再現された。
かつて同じ事務所に所属していた歌手、
大黒摩季(37)は、参列後に号泣しながら会見。
祭壇に向かって、「ゆっくり休んでください。いつか私が天国に行ったら、一緒にやりましょう。お疲れさま」と語りかけたという。
そして、「落ち込んでいたとき、『摩季ちゃんといると元気がでるよ、力強い声が大好きよ』とさりげなく言ってくれました。そんな心遣いがとてもすてきで、私もそういう女性になりたいと思う」と振り絞った。
献花に用意された花は坂井さんが好きだった「カラー」のクリスタル・ブラッシュ。弦楽四重奏団が「揺れる想い」「負けないで」などをしめやかに奏でていた。
ファンら一般参列者向けの式典は、あす27日午前10時から同所で開かれ、献花を受け付ける。
【追悼メッセージ】
B’zの松本孝弘(46)
「あまりに突然の悲しい知らせに愕然たる思いでした。本当に残念ですが、彼女の美しい歌声と、作品はこれからも多くの人達の中で生き続ける事でしょう」
B’zの稲葉浩志(42)
「ステージで一曲ずつひたむきにまっすぐな声で歌いあげる姿は今も胸に焼きついています。素晴らしい歌声をありがとうございました」
歌手、倉木麻衣(24)
「私のライブには楽屋まで来て下さって、色々と指導して下さったり、励ましてくれました。心から
坂井泉水さんは尊敬できる方でした」
坂井さん=写真=の所属事務所は26日、
ZARDの追悼作品について発表した。
8月15日に、坂井さんのフェイバリットソング集と
ZARD制作チームセレクトによるベストアルバムをそれぞれ発売。
また、今秋発売を目指してファンのリクエストによるベスト盤を準備。あす27日から公式ホームページで受付を始める。
さらに未公開映像の
DVDや写真集の出版も控える。
一方、
ZARDが唯一行った2001年のライブツアーをゆかりのミュージシャンらで完全に再現した追悼ライブを開く。9月7日に“初日公演”が行われた大阪フェスティバルホールで行い、同14日には“最終公演”の会場だった東京・日本武道館にファンを集める。
ソース:
ZAKZAK