ナムラマース / 牡
06年9月9日(土)コスモス賞 札幌芝1800m、3番人気1着、1分48秒4。父チーフベアハート、母ビストロドゥパリ。栗東・福島信晴厩舎。逃げたウィンレターを
インパーフェクトと
ミスティックベルがガッチリマークし、前半のペースは速め。その直後の4番手の内からの追走となった。3コーナー過ぎで前が仕掛けたところでも、楽な手応えで自身もペースアップ。直線入り口で
インパーフェクトに並びかけると素晴らしい末脚を繰り出し、一気に突き抜けた。従来のレコードを1秒1も更新する破格の時計をマーク。時計もさることながら、好メンバーが揃った一戦で圧巻の内容だった。札幌芝1800mでの強さは本物。あとは他場で同じ走りができれば。
フサイチオフトラ / 牡
06年9月10日(日)2歳新馬 札幌芝1800m、2番人気1着、1分53秒0。父ブラックホーク、母ダンシングサンデー。栗東・大久保龍志厩舎。最内枠から好スタートを切って、サッと前へ。すんなりハナを奪うことができた。2コーナー過ぎで一気にペースダウン。前半1000mが66秒1という超スローペースとなった。前半が遅かった分、3~4コーナーのところで早くも前3、4頭が横一列。完全なヨーイドンの上がりの競馬となった。そんな中、ラチ沿いをピッタリ回った本馬が決め手も一枚上。上がり34秒3の末脚で3馬身抜けた。全体の時計が遅いのは仕方ないが、ラストの反応と伸び脚は素晴らしかった。母は
ダンスインザムードの全姉という良血馬。素質を感じさせる。
ニシノプライド / 牡
06年9月9日(土)2歳未勝利 札幌芝1500m、1番人気1着、1分30秒7。父セイウンスカイ、母ブランドアート。栗東・宮本博厩舎。前走からマイナス12キロで馬体が絞れる。スタートは普通で、内のマスターカフェの方が出が速かった。しかし、スピードの違いで同馬を制し、2コーナーで先手を奪うことができた。その後はマイペース。他馬のジョッキーの手が動く4コーナーでも余裕の構え。直線はラチ沿いを快走し、2着に3馬身半の差をつけて快勝した。前走はオーソリティバイオに差されて2着だったが、今回は順当勝ちだろう。半姉に今年の忘れな草賞を勝ったニシノフジムスメ。距離短縮で勝ったが、マイル前後より中距離の方がいい雰囲気。
ローズオットー / 牝
06年9月9日(土)2歳未勝利 中山芝1600m、2番人気1着、1分34秒6。父ダンスインザダーク、母エリザベスローズ。美浦・萩原清厩舎。前走から距離短縮だったが、スピードの違いでハナへ。前半の半マイル通過が35秒4。2歳の未勝利戦にしてはいいペースで流れた。そこからちょうど1秒ほどペースダウン。残り600mからペースアップし、最後の直線へ。直線は独壇場。ムチを使わず馬ナリのまま後続をグンと突き放し、2着に4馬身差をつけてゴールした。半兄に00年の弥生賞を勝ったフサイチゼノン、リミットレスビッドなど、兄弟には活躍馬が多数。今後はタメを利かせたレースができるかどうかが課題となりそうだが、持っている素質は高い。
ヴァルプリス / 牡
06年9月10日(日)2歳新馬 中京芝1800m、1番人気1着、1分49秒6。父アグネスタキオン、母ヴァルールーズ。栗東・池江泰寿厩舎。スタートはあまり良くなかったが、4枠だったので積極的な競馬。押して押して前に行き、好位を取りに行った。2コーナーを過ぎて内の2番手。向正面で外から2頭ほど来たが、無理せず内で折り合って追走した。4コーナーで周りが仕掛けて上がっていくところをグッと我慢。直線に入ったところで満を持して追い出した。ラチ沿いの最内を捌き、外から来たオオアタリとの追い比べを制した。終始経済コースを通った理想的な競馬。アグネスタキオン産駒らしい、仕上がりの早さとレースセンス良さが光った一戦。
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