飲むだけで「ヤリたガール」に変身する女性版
バイアグラとうたったサプリ「
姫アグラ」を販売したとして、会社員の男らが薬事法違反違反(未承認医薬品の広告など)で警視庁に逮捕された。「
姫アグラ」には古の勃起薬の成分が含まれている可能性があり、服用した女性は「それなりの効果があった」とか。ただ違法
ドラッグも蔓延(まんえん)しており、ニセモノも横行。今回の1件でネット上の販売店は“店じまい”が加速している。
生活環境課によると、逮捕された男らは昨年10月から今年4月までに男性客323人に約2500本を販売し、2062万円を売り上げていた。だが、「京都から取り寄せた原液を多量の水で薄め、食紅などで着色しただけ。実際は何の効力もなかった。水に近い」(捜査関係者)というシロモノだった。
逮捕容疑となった誇大広告。HPには詳細な「
姫アグラ」の使用方法が存在していた。
「お酒に入れちゃえ編」では女の子がトイレに行った隙にコッソリ酒に混入。「しばらくすると大事なところが熱くなってきて女の子はウズウズしてきます♪ そしたら後はこっちのもの!!」とモデルを使って解説しているが、これでは準強姦罪にもなりかねない。
1本5ミリリットル(実勢価格2000円)で、薄いピンク色だが無臭。「飲み物に入れてもまったくわからない」(アダルトグッズ店店員)。
関係者によると、「
姫アグラ」は北九州市に住む男性が商標登録している。05年ごろからネットでは「イタリアから輸入したフェロモン」と称して販売されていた。
「コッソリ使うより女の子と合意の上で使った方が興奮します」というネット販売代理店の女性は、その効能を明かす。
「私も使ったが、効果はそれなりに…。ただ、雰囲気や体調、使う人の体質もあるので、すべての人に効果があるとはいえない。半年前に販売を開始したが、うちでは別の
ラブコスメ(
媚薬)の方が人気。それでも
姫アグラだけを買い求める女性もいるにはいる」。本紙が独自に入手した
姫アグラのラベルには、「少量の『ヨヒンビン』が入っている」と英語で表記があった。
ヨヒンビンは西アフリカの原住民が使っていた植物エキスがルーツで人類最古の勃起薬ともいわれる。だが、「ヨヒンビンは医薬品の位置付け。催淫作用があり、含有しているならば薬事法違反となる。副作用として動悸(どうき)、めまい、虚脱感が起こる場合もある」(厚労省監視指導・麻薬対策課)。
警視庁の摘発でネット上の「姫アグラ」専門店の一部は早くも消滅しており、本当に“秘薬”となりそうだ。
ソース:
インフォシーク