南海キャンディーズ ≪コンビを組んで4年になるお笑いコンビ「南海キャンディーズ」。大きな体でぼそぼそと話す、しずちゃんに、黒髪おかっぱ頭の山ちゃんが突っこみを入れるスタイルで大人気。その裏では…≫
この間、営業に行ったときに、「大女とおかまダンディーでおなじみの南海キャンディーズです」って紹介されたんです。おかまダンディーって何ですか! そんなの全然おなじみじゃないですよ。それだけじゃない、もっとひどいのもあった。「大人気のしずちゃんと嫌われ者の山ちゃんです」と紹介されたんです。別に僕は嫌われてないと思うんですけど。
でも、なんだかんだ言って、きっとしずちゃんが女の子だからうまくいってるんですよね。相手が同性だったら、キツく言っていたかもしれません。ネタに関して、お互いにダメ出しすることはないですけど、さすがにこの間、2時間のラジオの生放送でしずちゃんがせき払いしか、しなかったときは、「お願い、しゃべって」とダメ出ししましたけどね。
よく「2人は付き合ってるんですか」って聞かれるんですが、それはないですね。しずちゃんがバラエティーの収録で乳をもまれるシーンがあっても、母ちゃんの裸を見ているような気分になります。そういう関係ですね。
≪昨年11月に自伝エッセー『天才になりたい!』(朝日新書)を出版した。芸人として“フルスイングできる天才”へのあこがれや嫉妬が筆を進ませた≫
しずちゃんが、映画「フラガール」、ドラマ、CMって、忙しくなっていって、本当に、僕が悲しくなるようなペースで向こうに仕事がばんばん入っていたんです。僕の器がデカクなかったらコンビを解散してますよ。そんなときに舞い込んだ出版の話は、うれしかった。何かをやりたいと思うことが、どれだけ素晴らしいかっていうことを書いたつもりです。
天才というのは、どんな仕事でも毎回フルスイングできている人だと思います。お笑いでも、天才がぽこぽこ出てきますから、嫉妬に狂いそうになりますよ。なんでそんなこと言えるんだろう、できるんだろうってね。
レベルの違いを感じさせる天才もいますよね。例えば、放送作家の鈴木おさむさん。この間、会議があったんですが、1時間半くらい遅刻してきたおさむさんは、部屋に入るなり、「説明しま~す」って企画をしゃべり始めたんです。その内容がどんどんウケて、場も盛り上がる。ばんばんアイデア出して、それでいて、ひと通り話し終わると、「もう帰っていいですか?」って言って帰っちゃう。あの人こそ、まさに天才ですよね。
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