札幌11Rの第11回
エルムステークス(3歳上GIII・ダート1700m)は5番人気
ヒシアトラスが先団から抜け出して快勝、重賞3勝目をマークした。勝ちタイム1分43秒0。
レースを先導したのは2番人気
サカラート。
ヒシアトラスはこれと併走する形でレースを進め、1番人気
トーセンブライト、7番人気
ジンクライシスらが先団を形成、3番人気ワイルドワンダー、4番人気
パーソナルラッシュらは中団を進んだ。直線に入るとまず
ヒシアトラスが抜け出し、ゴール直前で先団から
ジンクライシスが猛追。最後は接戦となったものの、結局
ヒシアトラスがクビ差先着した。3着には中団から追い込んだ10番人気
オーガストバイオが入線。
トーセンブライトは4着、
サカラートは6着、ワイルドワンダーは8着、
パーソナルラッシュは12着にそれぞれ敗れている。
ヒシアトラスは美浦・中野隆良厩舎の6歳牡馬で、父ティンバーカントリー、母タックスヘイブン(母の父Alydar)。通算成績は35戦10勝となった。
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エルムS全着順
1
ヒシアトラス 1:43.0
2
ジンクライシス クビ
3
オーガストバイオ 1.1/2
4
トーセンブライト 1/2
5 ヒカルウイッシュ 2.1/2
6
サカラート クビ
7 ドンクール 3/4
8 ワイルドワンダー 3/4
9 タガノゲルニカ 3/4
10 タイムパラドックス 2
11 ロードマジェスティ クビ
12
パーソナルラッシュ クビ
13 タイギャラント 4
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エルムSレース後のコメント
1着 10番ヒシアトラス(横山典弘騎手)
「前走では出遅れたので、スタートだけに気をつけていました。今日の一番の勝因はスタートを決められたことだね。行けたら前に行こうとは思っていましたよ。牧場から直接札幌に入ったけど、仕上がりは良かったね。僕自身としてもこれが札幌での最後の騎乗だったので、うまく決められて良かったよ」
(中野隆良調教師)
「牧場で十分乗っていたので仕上がりは良かったですよ。42秒台の速い時計になるとマズいと思ってましたが、スムーズに自分の競馬ができましたね。馬もよく走ってくれましたが、横山君が完璧な乗り方をしてくれました。次は未定ですが、これでGIに出られるようならJCダートも出てみたいと思っています」
2着 3番
ジンクライシス(山口竜一騎手)
「4コーナーで狭くなって、あそこでスンナリ出ていられたら勝てたね。脚を余して負けてしまいました。去年も2着だったから悪いことをしたなぁ。ただ距離はもう少しあった方がいい。1800mがベストでしょう。今日もペースがスローだったけど、道営のレースでだんだん我慢できるようになってきましたね」
3着 1番
オーガストバイオ(勝浦正樹騎手)
「具合が良く、内枠でロスなくスムーズにレースができました。重賞でも十分やれますよ」
4着 8番
トーセンブライト(藤田伸二騎手)
「ヒシアトラスをマークして理想的なレースができました。でもまだここでは地力が足りないかね」
6着 7番
サカラート(武豊騎手)
「いいペースで逃げられたんだけどね。出来が良かったし、自信があったんだよ。ヒシアトラスを一度突き放しておきたかったんだけど、意外と早く手応えがなくなってしまったなぁ」
8着 11番ワイルドワンダー(後藤浩輝騎手)
「もっとパサパサのダートのほうがいいかな。今日は自分のポジションをキープするのがやっとだったね。まだ精神面でも芯が入っていない感じだね」
9着 13番タガノゲルニカ(武幸四郎騎手)
「いい感じでスムーズに行けましたよ。でも3コーナーを過ぎて急に手応えがなくなっちゃったね。よくわからないなぁ」
12着 9番
パーソナルラッシュ(岩田康誠騎手)
「ゲートの中でガチャガチャして、うまくスタートを切ることができませんでした」
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エルムSアラカルト
●中距離ダート10勝目!
ヒシアトラスはこれで通算35戦10勝。これまでの勝ち鞍はすべてダート1800mだった。重賞は通算3勝目。
●歴代最高馬体重で優勝!
ヒシアトラスはこれまでの
エルムステークス出走馬のなかで最高となる544キロの馬体重で出走し優勝。出走馬の最高馬体重記録は平成8年パリスナポレオン(5着)と平成16年ブラックパワー(6着)の540キロ、優勝馬の最高馬体重記録は平成8年キョウトシチーと平成10年タイキシャーロックの514キロだった。
●当レース3勝目
横山典弘騎手は平成10年、平成12年に続き
エルムステークス3勝目。またJRA重賞通算も89勝目となり、柴田政人元騎手に並ぶ歴代5位タイとなった。
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