30日にロンシャン競馬場で行われたダニエルウィルデンシュタイン賞(3歳上G2・芝1600m)はエコーオブライト(L.デットーリ騎手)が優勝、日本調教馬の
ピカレスクコート(
武豊騎手)が2着に入線した。
ピカレスクコートは、父ジェイドロバリー、母フジノタカコマチ(その父コリムスキー)という血統。全姉に99年阪神3歳牝馬S(GI)など重賞4勝を挙げたヤマカツスズランがいる。今回は
凱旋門賞(仏G1)に出走する
ディープインパクト(牡4、栗東・池江泰寿厩舎)の帯同馬としてフランスに渡っていた。通算成績18戦3勝(うち海外1戦0勝)。
この幸先の良いレース結果に、管理調教師である池江泰寿調教師はもちろん、ゴール前で応援していたチーム
ディープインパクトの面々も歓喜していた。レース後、騎乗した
武豊騎手は「よく頑張った。必ずしも馬の状態は万全ではなかったが、そのなかでこの結果を出せたので、日本馬のレベルを知ってもらえたと思う」とコメントした。また、管理する池江泰寿調教師は「よく頑張った。日本の重賞も勝ったことのない馬が、フランスのロンシャンのグループレースであと一歩の2着」と
ピカレスクコートの走りを褒めた。
凱旋門賞前の日本馬の活躍に、本番への弾みがついたといえる。
(池江泰寿調教師のコメント)
「慣れない調整のなかで、すごくがんばってくれました。日本の重賞を勝っていない馬が、ロンシャンウィークのG2であわやというところまでいったのは、日本の馬のレベルがあがった証です。スタッフも大きな自信となりました。明日の
ディープインパクトに、いい流れを作ることができました」
(
武豊騎手のコメント)
「万全の状態ではないなかで、よく頑張ってくれました。日本の馬の総体的なレベルの高さを証明できたと思います。ロンシャンの馬場は、例年より雨が少ないので、いつもほど柔らかくはないです。もちろん日本とは違いますが。日本人の多さに、現地の競馬関係者がみなびっくりしていました。今日は、全体的にいい競馬ができました。明日は一着だったらいいですね」
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