史上最強牝馬が春のグランプリ
宝塚記念に参戦か-。秋に
凱旋門賞遠征が決定している
ダービー馬
ウオッカ(牝3歳、栗東・角居厩舎)に、
宝塚記念(24日、阪神、GI、芝2200メートル)挑戦のプランがあることが7日、明らかになった。
3歳馬が
宝塚記念を勝てば史上初の快挙。
ウオッカはまた新たな歴史を刻んで世界へ羽ばたくか。
牝馬として64年ぶりに
ダービーを制す快挙を成し遂げた
ウオッカが、10日に締め切られる
宝塚記念に登録する可能性が大きくなった。
5月27日の
ダービーを快勝後も放牧に出ず、厩舎で調整を続けており、6日に角居勝彦調教師が「来週くらいから調教しようかなと思っています」と語ったことからも、
宝塚記念への臨戦態勢が整いつつあるとみていい。
秋に世界最高峰のレース、フランスの
凱旋門賞(10月7日、ロンシャン競馬場、GI、芝2400メートル)の挑戦が決まっているが、その壮行戦としても
宝塚記念はもってこいのレースだ。
ウオッカは9月にフランスで
凱旋門賞の前哨戦を使う予定だが、レース間隔が開きすぎるため、それまでに1度使っておけるというメリットがある。昨年は
ディープインパクトが宝塚記念(1着)→
凱旋門賞(3位入線後に失格)というローテーションを踏んだが、間隔が開きすぎたのが敗因という声もあった。宝塚記念→前哨戦→
凱旋門賞ならば理想的なステップとなる。
宝塚記念で“国内No.1”の座を手に入れて、堂々とフランス遠征に向かうのか。実際に出走に踏み切るかは現段階では未定ながら、オークスへは登録すらしないで
ダービー一本に絞って結果を出した谷水オーナーと角居師のコンビだけに、宝塚記念の登録を行うということは出走への強い意志と受け取れる。
ウオッカの動向にますます注目が集まる。