職員のハレンチ行為が相次ぐ
NHKでまたまた問題が発覚した。朝の通勤電車内で
女子高校生に
痴漢をしたとして、30歳のディレクターの男が警視庁に逮捕されたのだが、
NHK職員の逮捕は今年に入ってから6人目。「負の連鎖」は再び受信料不払いを増大させかねない。
警視庁渋谷署に強制わいせつの現行犯で逮捕されたのは、制作局青少年・こども番組部ディレクター(30)=川崎市多摩区。
調べでは、ディレクターは8日午前8時前、東急田園都市線車内で、二子玉川駅から渋谷駅までの間、17歳の
女子高校生のスカートの下からパンティの中に左手を差し込み尻を触った。女子高生本人に取り押さえられ、渋谷駅で逮捕された。
調べに対し、「間違いない」と容疑を認め、「申し訳ないことをした」と供述しているという。
ディレクターは2000年4月に入局。広島放送局で5年間勤務し、一昨年7月に番組制作局(現・制作局)に異動。教育テレビの「真剣10代しゃべり場」や「一期一会・キミにききたい!」などの番組を担当していた。
青少年関連の番組を手がけるのは以前から希望していたといい、広島放送局時代も、地元の若者らに仕事などをテーマに語り合ってもらう番組 「じゃけぇCLUB『働くってナンナンだ?』」のディレクターを務めていた。
NHKでは今月1日、子会社のチーフプロデューサーが児童買春禁止法違反、制作局ディレクターが東京都迷惑防止条例違反で逮捕されたばかり。先月には、朝の報道番組「おはよう日本」で中継リポートを担当していた高橋徹
アナウンサー(41)が、東京都渋谷区の路上で20代女性に抱きつき、胸などを触ったとして、強制わいせつ容疑で逮捕されている。
職員の不祥事が止まらない異常事態を受け、この日、
NHKでは畠山博治理事が緊急会見し、「コンプライアンス意識の情勢が不十分だった」と謝罪。全職員約1万1000人を対象に、管理職が面談でコンプライアンス意識を徹底させ、来週末までに報告を求める意向を示した。
会見の席上、橋本元一会長の謝罪コメントも発表。懲戒処分のあり方の見直しを検討することなども明かされた。
現在の
NHKの職員への懲戒処分は、最も重い懲戒免職の次は停職(6-1カ月)。諭旨免職は行っていない。
先の高橋アナは示談が成立して告訴が取り下げられ、不起訴となったことなどから、停職3カ月になった。
畠山理事は「過去例に比べて厳しい処分をしたつもり」と説明。今後、ハレンチ行為への処分がさらに重くなる可能性もあり得るが、負の連鎖を断ち切らないと、“みなさまの
NHK”の名が泣く…。