13日に行政処分が下った英会話学校最大手「
NOVA」(大阪市)。背景には、経営者の傲慢(ごうまん)な経営姿勢が垣間見える。「
女好きのワンマン社長」。同業他社の幹部や元社員らが語る、
猿橋望(さるはし・のぞむ)代表(55)の実像とは。
「昼ごろの約束で行って6時間待たされた。会ったとき、別に悪びれた様子もなかった。自分の都合しか考えない人なんだなあと思いました」
出入り業者が猿橋代表についてこう語る。
13日の会見でも、猿橋代表は定刻の午後6時半になっても現れず、結局、約20分遅れのスタート。遅刻した理由も反省もなかった。
また、元社員の男性は「公私混同がはなはだしい」と証言する。「社員採用したのに、いつの間にか猿橋さんの個人的な仕事にばかりに使っている」。若い女性スタッフを積極的に店舗運営に参画させるなど、一見、開放的な企業。だが、「単に猿橋さんのお好みの社員を登用しているだけ。どうみても店舗運営を任せるほどの実力がないのに、猿橋さんのひと声で重要なポジションに付けていく」という。
今回、停止となる業務は、70時間超のレッスンと1年を超える受講契約の新規受け付け。経産省は今年2月に同社を立ち入り検査。統括本部が全国の事務所に違法な対応を指示したマニュアルを複数発見し、会社ぐるみの違反と判断した。
なぜ虚偽の説明をしたのか。前述の同業他社の幹部は「ノルマが相当きついとききます。毎年、大量採用を続けますが、退職者の多さをみても察するところでしょう」。
猿橋氏は大阪府岸和田市出身。高校卒業後、パリ第6大学に留学。1981年、ノヴァ企画(現
NOVA)を設立。夕刊フジのインタビューでは「仏語のレッスンならフランスで、中国語は中国で。世界中をネットワークでグルッと包めばいい」と語っていた。
座右の銘は「夢を夢のままで終わらせたくない」。今回、“半年停学”の処分を受けたが、話せることより、耳障りなことでも聞くことが、夢の実現に近づく最善策といえそうだ。
ソース:
ZAKZAKヱヴァンゲリヲン UCC COFFEE ミルク&コーヒー EVA07