総合格闘技への移籍が取りざたされている北京五輪の
柔道男子金メダリスト、
石井慧(21)。
プロ格闘家に転身するのか、
柔道界に残るのか。その動向が注目されていたが、7日に記者会見した石井は「今は卒業のことで頭がいっぱい。卒業してから考えたい」と、いったん結論を先送り。
しかし一方で、「将来行ってみたい、興味みたいなものはある」「指導者として
柔道界に残るというのはない」と語り、いずれ
柔道界と決別してプロ格闘家に転身する意思を表明した。
「すでに水面下では石井争奪戦が繰り広げられています。有力なのは『
K―1』や『
DREAM』を主催するFEG。5年前に元横綱の曙とボブ・サップの対戦を実現させた実績があり、石井の対戦相手にはPRIDEヘビー級王者のエメリヤーエンコ・
ヒョードルという具体的な名前まで浮上しています」(テレビ局関係者)
曙のギャラは3試合で2億円だったといわれているが、プロに転向した場合、石井にはどれほどの値段がつくのか。
「曙の倍以上の価値がある」と言うのは、「週刊
プロレス」元編集長で格闘技評論家のターザン山本氏だ。
「100キロ超級の金メダリストといえば、世界一の
柔道家。“人類最強”の
ヒョードルやミルコ・クロコップと戦うところをぜひ見たい。ギャラは1試合で2億円出す価値があります。石井は技の美しさよりも勝つことにこだわるという。柔の道ではなくJUDO、つまり総合格闘技ですよ。それに、
柔道家であれだけのビッグマウスはなかなかいない。キャラ的にもテレビ向きです。堅苦しい
柔道界に収まる男じゃありません」
仮に
柔道の指導者になった場合、稼ぎは年間500万円程度だという。
「石井が尊敬するバルセロナ五輪銀メダリストの小川直也にしても、JRAの職員からプロ格闘家に転身した。アマチュアじゃ食っていかれないのです」(ターザン山本氏=前出)
生涯年収をたった1試合で稼ぎ出すとなれば、プロに転向したくなるのも当然か。
http://news.livedoor.com/article/detail/3855363/