11月10日に放送されたドラマ『
ライアーゲーム シーズン2』(フジテレビ系)。初回視聴率は12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったが、月9枠でさえ13~14%の視聴率となる最近ではごく平均的な数字だ。数字以上に視聴者の関心を集めたのは、主演・
戸田恵梨香の変貌ぶり。
主人公である女子大生・神埼直は今どき珍しいほど純粋でバカ正直な女の子である。2007年に放送された『シーズン1』では、19歳の戸田が美少女ぶりを存分に発揮し、好演していた。それから二年の月日が流れ、すっかり大人っぽく成長した戸田。最近では、秋のスペシャル番組『笑っていいとも! 秋の祭典スターの運勢占うぞSP』(同)において「ニヤけたら負け」というルールの対決コーナーで、香里奈と対決した際に「いつも強がってるけど、本当は甘えん坊でかわいい~の知ってるよ?」と挑発的な暴露をされ、一触即発のピリついたオーラを漂わせるなど、気の強い側面も目立つ。関ジャニ∞・村上信五との恋愛も報じられ、二年前に持っていた処女性は失われつつあるようだ。案の定、2ちゃんねるでは、『
ライアーゲーム』ファンたちが「直が茶髪なんてありえない、メイクもケバ過ぎてビッチにしか見えない」「最近の戸田は劣化が激しい」など罵詈雑言が書き込まれている。
だが、現在の戸田が二年前と比べて劣化したとは限らない。黒髪・薄化粧の清純派女優として売り出したとしても、20歳を越えて大人びた雰囲気を醸し出すようになるのは至極当然の流れである。ネット上の一部で、劣化劣化と騒ぎ立てたところで、一般的には「キレイになった」の範疇。かつて頭髪の色を明るくしたことでそれまでのファンから「ビッチ」「劣化」と非難を浴びた声優もいたが、一定のイメージで固定されてしまうことのほうが女優としては致命的という見方もできよう。だが、美しさに磨きがかかったにもかかわらず、戸田の主演女優としての印象を薄くしているのが、"キノコ"の大活躍ぶりだ。
(※以下、ネタバレ注意)
前作で三回戦まで"
ライアーゲーム"を戦い抜き、平穏な日々を送っていた直が、再びゲームに参加していくことになる『シーズン2』。四回戦に呼ばれてしまった直は、クールな天才詐欺師・秋山深一(松田翔太)、"キノコ"の呼び名で視聴者からも人気のキャラクター・福永ユウジ(鈴木浩介)と共に三対三の団体戦に臨む。そして迎えた先鋒戦、"24連装ロシアンルーレット"で、キノコの魅力がフルスロットルで炸裂した。前作放送時も、無駄に高いテンションとオーバーアクション、そして奇声を伴う名言を連発し、戸田以上の人気を博した彼だが、今作でも初回からブッ飛んでいる。対戦相手の荒川良々に対して「天下一品のバカ バカ バカチンがぁーーーーーーーッ!」ときたもんだ。
「何度も言わせるな! 何度も言わせるな! 何度も言わせるな!」「フクナガ超うれしいいんですけどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」「美しいっすねぇ~負け犬の仲間意識って美しいっすねぇ」など数えきれないほどの名言を前作で残してくれたキノコ。シーズン2もキノコの活躍に期待大だ。ちょっと大人になった直を演じる
戸田恵梨香も、この強烈な存在感に掻き消されないよう、鬼気迫る演技を見せてほしい。
http://news.livedoor.com/article/detail/4446108/