WBA世界ライトフライ級2位の亀田興毅(19=協栄)の「必殺ボディーブロー」が、リング外のバトルを引き起こした。7月31日に都内で行われたルールミーティングで、協栄ジムの金平桂一郎会長(40)が、ランダエタ陣営に「トランクスのベルトの位置が高い」と指摘。今日1日にトランクスの位置を確認することになった。ボディーが弱点といわれるランダエタと、ボディーブローがKOパンチの亀田。早くも両陣営のし烈な駆け引きが始まった。
主役が引き揚げた後に、熱いバトルが始まった。ルールミーティングに出席した金平会長が仕掛けた。「ベネズエラ人はいつもベルト(トランクス最上部)の位置が高い」。へその上まで覆うランダエタのトランクスについて厳しく指摘した。これにランダエタ陣営も「問題ないはず」と主張。結局、今日1日にトランクスとファウルカップを持ち寄って最終確認することになった。
亀田の「必殺ボディーブロー」が引き金だった。世界戦では当然、KOを狙ってボディーブローを打っていく。しかし、04年10月の新井田戦で、当時WBA世界ミニマム級暫定王者だったランダエタは、腹を覆うほどトランクスを上げて戦った。金平会長はこのときのことを覚えていた。今回も同じようにトランクスが高ければ、亀田の強打の効果は半減する上、ローブローを取られかねない。それは絶対に避けなければならなかった。
協栄ジムには苦い経験があった。同ジムの坂田健史が04、05年と2度、WBA世界フライ級王者パーラに判定負けした。ランダエタと同じベネズエラ人のパーラは、トランクスを高い位置ではいていた。坂田の通常のボディーブローに、相手陣営がしつこく「ローブローだ」と抗議。思い切って打てなくなった。結果的にこれが響き、小差で判定を落とした。この失敗を今回に生かした。
この日の金平会長の行動は周到に準備されたものでもあった。ルールミーティングは試合前日に行うこともあるが、今回2日前に設定することで、トランクスとファウルカップの位置の確認を可能にした。これで世界戦のリングの上での懸念材料はなくなった。新井田戦の終盤にランダエタはボディーブローに苦悶(くもん)し弱点を露呈している。亀田のKO戴冠へ、条件は整った。
ソース興毅の場合はボディーブローではなく「ローブロー」だからね。
まあ今回はすんなり興毅が勝つだろうけど、次からは本当の戦いになるね。
テーマ : 亀田興毅
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