楽天人気商品…ブルガリキーリングは偽物だった
ブルガリ本社「当局と連携し調査中」
高級宝飾ブランド「ブルガリ」の偽物が、インターネット上で大量に販売されている疑いが極めて高いことが11日、夕刊フジの取材で明らかになった。「楽天市場」に出店する宝飾品店の商品で、これまで6万本以上を販売、総額9億円にものぼる。偽ブランド販売であれば、空前の規模となる。ブルガリは現在最も偽物が多く出回るブランドで、イタリアのブルガリ本社は同店との取引を否定。同日本法人も「当局とも連携し調査を進めている」としている。
偽ブルガリとみられる商品を販売しているのは、ブランド品や宝飾品を販売するインターネット商店「銀座ジュエリー」(企業名リリアン=以下リ社、東京都荒川区)。「銀座ジュエリーマキ」として知られる「三貴」(千代田区)とは全くの無関係の別法人。商品は、キーリングと呼ばれるシルバー製のものだ。
直径約3.5センチのリングに「BVLGARI」のロゴが入ったシンプルなデザインで、文字通りキーホルダー。ひもを通してペンダントヘッド代わりにする使用法が受け、人気商品となった。日本の正規代理店では定価2万6250円(7月現在)だが、同店では1万2000円-1万9000円程度で販売。これまで約6万3700本が売れたという。
上が偽物と見られるブルガリ。キーを通す部分の形状やロゴの下地部分、質感などに明確な差が見られる
同店は楽天市場にあり、同店HPによると、市場の売れ筋商品のランキングで2005年に1位を獲得。今年上半期も3位だった。帝国データバンクによると、01年6月期に2億円だったリ社の売り上げは、05年6月期で21億円と10倍に跳ね上がっている。
「キーリングをはじめブルガリは今、偽物が最も多い高級ブランドの1つ」と話すのは、ある並行輸入業者。業者の証言に従い、同店とブルガリの正規代理店で販売されていた商品を比較してみた。すると両者に著しい差異があることが判明した。
「まずロゴの下地部分。正規品は梨肌のような細かい凹凸があるが、リ社の商品はツルリとしているか曖昧(あいまい)。キーを通す部分の形状にも違いがある」(業者)。正規品はキーを差し入れる部分が使いやすいよう微妙にカットされているが、リ社から購入したものはこの部分が平ら。色や質感、ロゴのフォントなども違う。
だがリ社は「本物で、確実な証拠をお見せできる」とし、「具体的なルートは企業秘密のためオフレコ」としながらも、イタリアの本店に極めて近い特別なルートであることを示唆。ブルガリのネーム入りリボンや、本社の名が入った一部黒塗りの納品書のコピー、本社から届いた小包などを“証拠”として提示した。正規品との違いについては、「工房による差」と説明。「1日50-100本を販売している」と話した。
ところがブルガリのイタリア本社は同日本法人を通し、「(特別なルートがあるという)事実は存在しない」と全面否定。「個別の商品の鑑定は、税関や当局などからの依頼がないとできない」と、具体的な真偽については明言を避けたが、「リ社を含めそのような(偽物販売の)動きがあることは察知している。当局や弁護士とも連携を取り調査を進めている最中」と、偽物販売であることを間接的に認めた。
ブルガリ日本法人から夕刊フジへの回答書
また別の並行輸入業者は、「偽物を販売している業者が、本物の“証拠”を持っていることはむしろ当然」としたうえで、ルートについてこう推測する。「フランスとイタリアの業者で、1年ほど前まで確かにブルガリと取引があった、ある2社がかかわっている可能性がある」
この業者は、まず正規品を販売し、信用させるなどして偽造品を大量に販売。過去に本当に取引があったため納品書の調達は可能で、リボンなども販売するという。
「偽造品工場は、以前グッチやプラダの偽物を製造していたフランスの工場で、総元締めはイタリアにあるらしい。売り上げはマフィアに流れているとの噂もある」(同)。
ブルガリ日本法人では「偽造品が販売されている事実を踏まえ偽造品を取り扱ういかなる者に対しても積極的に対策を取っている」としているが、ある宝飾業界関係者は疑問を呈する。
「ブルガリの偽物対策は極めて遅れており、それが被害を拡大させている。より高価で人気のリング『ビーゼロワン』なども大量にネット販売されているが、あれは大丈夫なのか」
消費者のためにも、厳正な対応を求めたい。
■楽天の話 「偽物対策を強化しており、ブランドメーカーなどの権利者側とも適切な協力関係にある。万一、偽物の取り扱いが分かった場合は、販売したとされる店舗に対し、しかるべき対応を取る」
ソースこれマジで楽天で超安かったし、かなり売れていたのは事実だね。
街で一時期みんなつけていたしね。
なんか面白くなってきたな~。
楽天ショップのサーバーの調子が悪かったし、対応の悪い楽天らしいね。
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