統一ダートグレード競走(
Jpn1)第30回
帝王賞(1着賞金7000万円、ダート2000)は大井競馬場、晴れ、良のコンディションのもと15頭で行われた。
レースはトーセンジョウオーが逃げそれをケイアイミリオン、クーリンガーが追い2番人気の
シーキングザダイヤは離れた4番手、1番人気の
ブルーコンコルドは中団やや後ろの10番手、3番人気サンライズバッカスはその後ろ12番手からの競馬。
3コーナーから後方各馬が一気に動き4コーナーで一団になったが、その中から
シーキングザダイヤが一旦抜け出て、外の一群から
ブルーコンコルドがそれを追ったが、道中はいつもよりかなり前の位置取りの6番手の内で脚を溜めていた5番人気の
ボンネビルレコードが狭い内の馬群を縫うように差を詰めて一気に抜け出した。
ボンネビルレコードの走破タイムは2分04秒3。2着に1馬身半の差を付ける完勝だった。
2着に
ブルーコンコルドが続き、3着に後方からサンライズバッカスが1馬身4分の3差まで追い上げてJRA勢が上位を独占。後方から内を伸びた兵庫の
チャンストウライがさらに1馬身半差の4着に入る健闘をみせた。一旦先頭の
シーキングザダイヤはそれから半馬身差の5着。地元の期待馬フジノウェーブは伸びを欠き11着。大挙4頭を出走させた船橋の川島厩舎勢はシーチャリオットの6着が最高の成績だった。
上位3頭に人気が集中した結果、5番人気
ボンネビルレコードの単勝は2、100円、人気の2頭が2、3着に入ったものの馬連1、070円、馬単5,270円、3連単21,760円と高配当となっている。
ボンネビルレコードは父アサティス、母ダイワスタン(その父マルゼンスキー)という血統の牡5歳馬。
2004年10月の新馬戦を勝ってその後は勝利こそ遠かったが南関東3冠路線を進み羽田盃5着、東京ダービー4着、ジャパンダートダービー3着と堅実な成績を残し、夏から秋にかけては黒潮盃を勝って初の重賞タイトルを手にすると古馬相手に東京記念を勝って重賞連覇。4歳になった昨夏にはサンタアニタトロフィーを制して重賞3勝目を挙げ川崎のJBCクラシックでも後方から追い込んで3着と健闘。その後は年末の東京大賞典では6着、川崎記念では7着と強敵相手では今ひとつ成績を残せず年明けの金杯で重賞4勝目を挙げたのを最後にJRAに移籍。移籍後は芝のレースで8着の後、かしわ記念4着、ブリリアントステークス3着という成績だった。
騎乗していた的場文男騎手は1993年のハシルショウグン、1997年のコンサートボーイに続いてこのレース3勝目。
堀井雅廣調教師は2004年朝日杯フューチュリティステークス(マイネルレコルト)以来のGI級レースの勝利。
レース後の関係者のコメントは以下のとおり。
1着
ボンネビルレコード(的場文男騎手)
このような大きなレースを勝たせてもらって関係者に感謝しています。3歳、4歳の時はテンの行きっぷりは良くなかったですが、だんだんそれも良くなってきて今日はスタート良く出て馬が気持ちよく走っていたので馬任せで行かせました。うまく
武豊さんのすぐ後ろに付けられました。直線ではこれで負けてはだめだという気持ちで追いました。最後はよく伸びてくれました。
(堀井雅廣調教師)
レースを使ううちにだんだん前でレースができるようになってきました。オーナーの意向で中央入りしたわけですが、坂路で調教した効果が出たのかもしれません。馬は走りなれたコースですし乗り慣れた的場さんに任せて安心して見ていました。この後は休養させる予定です。
2着
ブルーコンコルド(幸英明騎手)
最後はジリジリ伸びているんですけどね。回ったコースの内と外の差が出たということですね。でも勝った
ボンネビルレコードは強いですよ。
3着サンライズバッカス(安藤勝己騎手)
だいぶ外を回ったからね。コース取りの差がゴールでの差になったね。
4着
チャンストウライ(下原理騎手)
経済コースを回ることを考えて乗りました。一旦前が詰まったがその分最後に伸びたんだと思います。
5着
シーキングザダイヤ(
武豊騎手)
直線に向いていい感じだったけど、ゴーサインを出してから伸びなかった。休養明けの分かな。
ソース:
ラジオnikkei帝王賞(JPN1)全着順\r
1 ボンネビルレコード 2:04.3
2
ブルーコンコルド 1.1/2
3 サンライズバッカス 1.1/4
4
チャンストウライ 1.1/2
5
シーキングザダイヤ 1/2
6 シーチャリオット 3/4
7 クーリンガー 2.1/2
8 ビッグドン クビ
9 アウスレーゼ 1.3/4
10 トーセンジョウオー 1
11 フジノウェーブ 1
12 マズルブラスト アタマ
13 ミツアキタービン 1.1/2
14 ディープサマー アタマ
15 ケイアイミリオン 8
ソース:
netkeiba.com