日本ゴルフ界の救世主・
石川遼(15=杉並学院高1年)が、世界への飛躍を前に“
ウッズ的”な悩みに直面している。
26日、総合15位に終わった埼玉オープンで石川は「調子は上向き。いい経験になった」。調整は万全。夏本番のアマチュアメジャーシリーズを迎える。まずは当面の最大目標で、国内アマの最高峰「日本アマ」(7月3~7日)が開幕。その後は米国で行われる「世界ジュニア」(同17~20日)に日本代表としての派遣が決定している。
実は石川を悩ませているのは、その後の想定外な日程調整。かねて「絶対に出たい」と熱望していた「全米アマ」(8月20~26日)の出場が「ひょうたんからコマ」(関係者)的に現実味を帯び始めたからだ。
一部スポーツ紙の『全米アマ出場OK』という先行報道が事の始まり。「報道を真実にするためではなく若者の夢を実現するため」(同関係者)と日本ゴルフ協会(JGA)が主催の全米ゴルフ協会に「石川の出場意思を“お墨付き”で伝える」ことになったのだ。
全米アマは、石川があこがれるタイガー・
ウッズがプロになる前、3連覇を果たしたアマの世界最高峰。だが、その前週に「日本ジュニア」(同15~17日)があり、両方出場するには中2日の強行軍となる。年齢的にはジュニアながらプロツアーを制し「大人顔負け」の実力ゆえの超過密日程。しかも日本ジュニアの主催はJGA。「お世話になった人に恩返しをしたい」という、しがらみを重んじる
ハニカミポリシーも刺激される。
「(全米に)疲れた状態で出ても仕方ない。急がなくてもいいし早めに経験を積みたい思いもある。う~ん、悩む…」
ちなみに
ウッズはやはり15歳時に全米アマに初出場、全米ジュニアで初優勝、世界ジュニアでも6勝目をマーク、よく似た過密日程を経験。「16歳以降はプロツアーにも顔を出すようになったため、徐々にジュニア大会への出場を減らしていった」(在米記者)という。
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インフォシーク