1月27日、香港シャティン競馬場でLG1センテナリースプリントカップ(芝1000m、直線、3歳上、8頭)が行われ、2番人気の
アブソリュートチャンピオン Absolute Champion(セン6、香港D.ホール厩舎、B.プレブル騎手)が優勝した。勝ち時計は56秒5、馬場状態は Good(稍良)だった。
----------------
圧倒的な1番人気に推されたのは、昨年のG1
香港スプリントの覇者
セークリッドキングダム Sacred Kingdom。サイレントウィットネスAUSに続くスターホースとして飛躍してほしいというファンの期待も手伝って、単勝1.1倍の支持を受けた。
それに対し、昨年のG1
香港スプリント2着馬で、一昨年の同レースの覇者でもある
アブソリュートチャンピオンは単勝9倍という離された2番人気だった。
4番枠からスタートで斜めに飛び出し、ややロスのあった
セークリッドキングダムだったが、持ち前のスピードですぐに好位に取りつき、絶好の手応えで追走。残り400メートルでは先頭に並びかけ、そのまま押し切るかと思わせた。
しかし、一旦後方に控えた
アブソリュートチャンピオンが
セークリッドキングダムに内から徐々に迫り、残り200メートルからは火の出るような叩き合い。壮烈な一騎打ちの末、軍配は
アブソリュートチャンピオンに上がった。その着差はわずかに短頭差だった。
勝った
アブソリュートチャンピオンは父
マローディング Marauding、母ビューティベル Beauty Belle(母の父アイデアルプラネット Ideal Planet)という血統の豪国産馬で、通算30戦7勝。香港でのG1級レース勝ちは、一昨年のG1
香港スプリント、昨年のLG1チェアマンズスプリントプライズに続いて3つ目になる。
豪で2歳時にジーニアスアンドイヴィル Genius And Evil という名でデビュー。8戦1勝(1勝はG2パゴパゴS)を挙げ、香港に移籍した。
4歳となった05年10月に香港で再デビュー。翌年6月に香港8戦目で初勝利を挙げた。その勝利をきっかけに軌道に乗り、3連勝でG1
香港スプリントを制覇。翌年3月のLG1スプリントプライズも制し、その地位を固めた。
前走(G1
香港スプリント)、前々走(LG1国際スプリントトライアル)は、ともに
セークリッドキングダムに完敗の2着。すっかり引き立て役に回っていたが、ここで意地を見せた。
香港スプリント界のハイレベルぶりは広く知られるところであり、今後も繰り返されるであろうこの両雄の対決は、引き続き世界の耳目を集めることになりそうだ。
http://www.horsenavi.com/_news/info2.asp?&kflg=2&number=798