大阪市北区のガールズバーで酒を飲み、酔って店長を暴行して逮捕された元プロ野球投手、
伊良部秀輝(39)。支払時に提示したクレジットカードを店長から「扱えない」と断られたのが激高した原因だが、
伊良部が持っていたのは「アメリカン・エキスプレス」で最上級のセンチュリオン。表面が黒く「ブラックカード」と呼ばれ、年会費が37万円もするのだ。
他の高級クレジットカードの年会費は5万~10万円だから、センチュリオンの会費がどれだけ突出しているかが分かる。
「特殊チタンで作られたこのカードは持っているだけで、宿泊ホテルの部屋が自動的にランクアップされたり、航空機1機まるごとチャーターできたりもする。『20億円以上使うと宇宙旅行』『
ポイントだけで高級外車がもらえる』なんて話もあるぐらい幻のカード。年間利用額が数百万~数千万円以上ないと持てないとされる、まさにキングオブカードです」(経済ジャーナリスト)
●問題のカードの威力と無力
当然、我々のような平サラリーマンが申し込んでもダメ。カード会社側が年収、職業などの審査で「優良」と判断しないと発行しない。現役時代から素行不良の
伊良部を「優良」とみた会社のリサーチ能力はチト疑問符が付くが、それでもかつて年俸3億~5億円を稼いだ大リーガー。米国が本部のカード会社にとっては申し分ない人物だったに違いない。
そんな“選ばれた”人物だったハズなのに、アッサリ「使えないよ」と言われたもんだから、自尊心が傷ついたのだろう。
カード業界に詳しいジャーナリストの岩田昭男氏はこう言う。
「センチュリオンは、日本では芸能人がステータスで持つケースが多い。みのもんたや細木数子なども持っているといいます。ただ、加盟店手数料が高いために、VISAなどと比べて利用できる店は限られている。外資系の高級ホテルや飲食店で使うと数々の豪華サービスが受けられますが、一般の飲み屋では使えないことが多い。
伊良部は今回、カードを使う場所を間違えたのでしょう」
ガールズバーで使うなんて、高級カードもかわいそう……。
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