迷走を続ける
WBC監督に
巨人・
原監督の就任が、ほぼ確実になった。
WBC監督は当初、北京五輪で日本代表を指揮した
星野監督が有力視されていた。五輪でメダルなしに終わったあとも、
巨人の渡辺会長が「加藤コミッショナーに一任する」との取り決めにもかかわらず、勝手に「
星野君以上の適任者がいるか」とぶち上げた。
その後、世論、野球ファンの猛反発を食らうと「ワンちゃん(
王監督)に加藤コミッショナー以下、みんなで土下座して頼め」などとなりふり構わず方向転換した。
その
王監督も健康面から就任を固辞。本命、対抗が消えて
監督のポストは宙に浮いたままになっていた。そこで浮上してきたのが
原監督だ。来年3月上旬に東京ドームで行われる
WBCアジアラウンドは読売主催。そのため読売サイドは
原監督を最後の切り札として考えていたという。
12球団から
監督の選考を一任された加藤コミッショナーは「9月中にメドを立てたい」と話していた。そのために
王監督をはじめ、球団関係者や現役監督の意見を聞いたりしてきた。ところが各方面から十分過ぎるほど意見を聞いたはずなのに、突然、9月末にメドを立てるどころか、時期を切らずに選考したいと言い出したのだ。去る6日の12球団実行委員会の席でも、「(
WBC監督については)特に説明は行っていません」と経過報告すら行われなかった。
●在野ならとっくに決まっている
理由は簡単だ。
WBC監督が現役の監督で、ペナントレースを争っているからである。チームが激しい優勝争いをしている最中に、そのチームの監督が
WBC監督問題で騒がれたらチームにも迷惑がかかるし、首位争いにも水を差しかねない。
WBC監督は国民的な関心事だからなおさら配慮しているのであろう。 加藤コミッショナーが選考に期限を設けないのも、
巨人の試合がクライマックスシリーズ(CS)の第1ステージで終わるのか、第2ステージまで行くのか、はたまた日本シリーズに進出するかによって流動的だから、と考えれば納得がいく。もし、在野の球界OBから監督を選考するなら、こんなに気を使う必要はない。決定したらすぐにでも発表すればいいはずだ。
王監督はかねて「
WBC監督は現役監督では難しい」と自分の経験から話している。大事なオープン戦の最中に、決勝まで進めば約1カ月はチームを離れなければならない。体力的にも国内合宿、アジアラウンド、渡米して西海岸での試合とスケジュールもタイトだ。そのデンでいけば
原監督は「現役」がネックになるが、在野にふさわしい候補者がいないとなればユニホーム組から選ぶほかない。
●来年2月に海外合宿も視野
王監督は
星野監督の横滑りには疑問を持っているそうだ。北京五輪での采配はもちろんだが、鉄拳制裁も辞さない指導や、乱闘や審判への抗議などで見せる暴力体質が
王監督の考える野球とは相反するからである。かといってかつて王監督がWBC監督として推薦したという若松元ヤクルト監督ではいかにも地味。興行面から読売サイドのリストにはないという。
消去法であれ何であれ、
原監督はWBC監督人事に大きな発言力を持つ加藤コミッショナー、王監督、読売グループが一致する残された唯一の名前なのである。
WBCの今後のスケジュールは来年1月中旬に代表選手選考を行い、準備期間を長く取るため前回(2月20日)より5日早い2月15日から合宿に入る。前回は福岡ヤフードームで合宿を行ったが、今回は観客席の改修のため使えない。そのため海外でのミニキャンプも考慮しながら候補地を探すという。
加藤コミッショナーが最大の相談相手としている王監督は7日、楽天戦で全日程が終了。同コミッショナーは早ければ8日にも王監督と会談。WBC日本代表GMとしてチームのバックアップを要請することになっている。と同時にWBC監督問題についても最終結論を出すことになる。
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