大相撲の
八百長疑惑裁判で、被告の講談社側の証人として出廷する考えを示した元
若ノ鵬がさっそく、今週発売の週刊現代で
八百長の詳細を告発した。次週は大麻に関与した力士5人以上と親方について話す――というから、日本相撲協会も戦々恐々だ。
若ノ鵬は、大関・
琴欧洲と十両・春日錦の2人を名指しし、
八百長を頼まれ、実行した一部始終を告白した。「渡されたテーピングの箱に100万円の札束があった」「プライグライ(=ロシア語で負けてくれ)と声を掛けられた」など、証言は具体的だ。ジャーナリストの武田頼政氏はこう言い切る。
「名指しされた春日錦は、帯や雪駄を売買し、値引きすることで力士たちに恩を売っていた。
若ノ鵬の告白に出てくる話ですが、当事者しか知らない内容が詳しく語られていて、春日錦もそうした商売をしていたことを認めたわけです。当然、
八百長の話も詳しい」
若ノ鵬の告白に怯えているのは協会だけではない。闇社会も
若ノ鵬の動きに関心を寄せている。週刊朝日までが「
若ノ鵬暗殺説」を書いているほどだ。
「角界には戦前から、裏社会と切っても切れない縁がある。地方では今も『相撲賭博』は当たり前、暴力団のフロント企業などが巡業を仕切ることもあるという。巨額のカネが動くから、タニマチの中にも当然、ヤバイ筋が大勢いる。
若ノ鵬がすべてをしゃべったら困る関係者がいるのです」(相撲業界ジャーナリスト)
若ノ鵬の告発で、
八百長や賭博の実態、大麻汚染の全容が暴露されれば、相撲協会の信頼は地に落ちるのだ。
若ノ鵬が初来日して以来の縁で、格闘技界に詳しい出版プロデューサーの高須基仁氏が言う。
「大相撲は日本の伝統芸であり、エンターテインメントショー。もともと虚実併せ持った不文律の世界です。ブラックマネーの対象になることもあるだろうし、その闇は深くて広い。若ノ鵬はその闇の一端を知ってしまったのでしょうね」
大相撲はすべての恥部をさらけ出せるのか。
http://news.livedoor.com/article/detail/3855347/