●HPで表明、未練がましい男だけに、まだ油断はならないが…
「監督就任を固辞するつもりでいる」「万が一にもお引き受けすることはありません」
星野北京五輪監督がHPで
WBC監督を辞退する意向を再び明らかにした。(心労による)娘の入院も明らかにし、「これ以上はもう家族を巻き込むことはできない気持ちになった」と家族への配慮も一因としている。
星野監督は9月にもHPで
WBC監督を辞退する考えを表明したが、その後も未練たらしい発言を繰り返してきた。
今回は
イチローの星野批判から風向きが一変、27日の
WBC体制検討会議で監督に推薦される可能性がなくなり、それなら自分で先手を打って辞退しようということだろう。
実は南米の野球大国「ベネズエラ」でも同様の騒動が起こっている。
ベネズエラ・プロ野球連盟が来年3月に行われる第2回
WBCの同国代表監督に、第1回の指揮を執ったルイス・ソーホー監督(現
ヤンキース傘下1Aタンパ監督)の続投を決定。世界一に向けチームづくりを始めようとしていた。ところが、この決定に対し選手側が猛反発。同国代表候補のミゲル・カブレラ(タイガース)は「(監督人事など重要なことは)何の相談もなく勝手に決められた。我々は最高の選手とコーチ陣で世界一を目指すべき」とAP通信を通じ公然と批判を展開。ボイコットも辞さない構えを見せ、同国出身で一昨年のサイ・ヤング賞投手のサンタナ(メッツ)やザンブラーノ(カブス)ら他の主力選手も追随する意向を示している。
●ベネズエラとそっくり
選手側が徹底抗戦する最大の理由はソーホー監督の手腕だ。ベネズエラは
WBC第1回大会でメジャーで活躍する同国選手を集結し最強チームを結成。ソーホー監督の下、必勝態勢で臨んだ。だが、同監督の采配下手もあり、第2ラウンドでまさかの敗退。優勝を信じていた同国の野球ファンを失望させた。
同監督は
ヤンキースの三塁ベースコーチ時代、やみくもに二塁走者を本塁に突入させることから「壊れた信号機」と呼ばれ指導者失格の烙印を押された。
チームを率いるのは監督やコーチであっても、実際にプレーするのは選手。その選手が「ダメ出し」するような信頼のない指揮官ではチームの一体感など生まれない。世界一など絶対に無理だろう。だからこそ、選手側も黙っていられなかったのである。
さすがにソーホー監督も就任に弱気になっているという。
まさに日本とそっくりだが、違うのは
イチローがはっきりと名前を出さなかったこと。だが、誰を指すかは、
星野監督が一番よく分かっていたのである。
とはいえ、なにしろ北京五輪惨敗も言い訳に終始。責任を取ろうとしない男だけにまだまだ油断はできない。それが証拠に15日の会議では公に辞退を表明する絶好の機会だったのに、ひと言も自らの去就については触れなかった。
「星野じゃダメ」は今や野球ファン、いや、国民の合意だ。本当に辞退するなら公の場で北京の反省と総括をするべきだ。HPでコソコソやればやるほど
星野監督は男を下げ、ますます野球ファンを敵に回すことになる。
http://news.livedoor.com/article/detail/3873947/