現地時間25日、米・サンタアニタパーク競馬場で行われた
ブリーダーズカップクラシック(3歳上、米G1・オールウェザー10f、12頭立て)に、日本の
カジノドライヴ(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)がV.エスピノーザ騎手騎乗の4番人気で出走。スタートから先手を取る積極的な競馬を見せたが、4角で後続馬に一気に詰め寄られ、直線では伸びを欠いて最下位12着に敗れた。
勝ったのはL.デットーリ騎手騎乗の6番人気
レイヴンズパス Raven's Pass(牡3、英・J.ゴスデン厩舎)。
ヘンリーザナヴィゲーター Henrythenavigatorに1.3/4馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分59秒27(良)のトラックレコード。さらに3/4馬身差の3着にはティアゴ Tiagoが入り、圧倒的1番人気に推された昨年の覇者
カーリン Curlinは直線で一旦先頭に立つも4着に敗れている。
勝った
レイヴンズパスは、父Elusive Quality、母Ascutney(その父Lord at War)という血統の米国産馬。昨年7月のデビューから3連勝でソラリオS(英G3)を制し重賞初制覇。その後はセントジェイムズパレスS(英G1)、サセックスS(英G1)でいずれも
ヘンリーザナヴィゲーターの2着に敗れるなどG1で惜敗が続いていたが、前走のクイーンエリザベス2世S(英G1)で悲願のG1初制覇。これまでマイル戦までしか距離経験がなく、今回が初のオールウェザートラックでのレースだった。通算成績12戦6勝(重賞4勝)。
鞍上のデットーリ騎手、管理するゴスデン調教師ともにBC
クラシックは初制覇。米国調教馬以外のBC
クラシック制覇は93年アルカング(仏)以来2頭目となる。
BC
クラシック、全着順
1
レイヴンズパス Raven's Pass 1:59.27/レコード
2
ヘンリーザナヴィゲーター Henrythenavigator 1.3/4
3 ティアゴ Tiago 3/4
4
カーリン Curlin クビ
5 ゴービトゥイーン Go Between 1.3/4
6 コロネルジョン Colonel John 1/2
7 スムースエア Smooth Air クビ
8 シャンゼリゼ Champs Elysees ハナ
9 デュークオブマーマレード Duke of Marmalade 3/4
10 フェアバンクス Fairbanks 7
11 スチューデントカウンシル Student Council 1.3/4
12
カジノドライヴ 6.1/4
【藤沢和雄調教師】
「前走の感じで、ジョッキーは行きたくないと話していたが…。想像しなかった展開。いつも後ろからなのにね。直線が長いぶん、ハミはがっちり入ったのかもしれない。だから、流れには乗って気持ちよく走ったが、本人(カジノ)的にも(流れが)速かったんでしょう。並ばれたら反応がなかった。2番手の馬も、仕掛けて行くのは辛いから前に行かなかったんでしょう。ひょっとしたら、カジノにもっと抑えてもらいたかったかもしれない。使い出しが遅かった分、押せ押せでやってきた。これまでは楽な競馬で(馬に)プレッシャーはかかっていないと思うが、ローテーションに余裕がないよね。雰囲気もよかったし、期待していたんですが…。でも、馬はバテ気味だけど元気です。また、来ますよ」
http://www.netkeiba.com/