2日、東京競馬場で行われた第138回
天皇賞・秋(3歳上、GI・芝2000m)は、
武豊騎手騎乗の1番人気
ウオッカ(牝4、栗東・角居勝彦厩舎)が、中団追走から直線で徐々に加速すると、懸命に逃げ粘る2番人気
ダイワスカーレットと並んでゴールイン。長い写真判定の結果、ハナ差で
ウオッカに軍配が上がった。勝ちタイムは1分57秒2(良)のコースレコード。さらにクビ差の3着には3番人気
ディープスカイが入った。
勝った
ウオッカは、父
タニノギムレット、母がJRA5勝のタニノシスター(その父ルション)という血統。叔父に昨年のガーネットS(GIII)を勝ったスリーアベニュー(牡6、栗東・小野幸治厩舎)がいる。
06年の阪神ジュベナイルフィリーズでGI初制覇。昨年は桜花賞(GI)2着から臨んだ日本ダービー(GI)で、牝馬としては64年ぶりの優勝という快挙を達成した。その後は秋華賞(GI)3着、ジャパンC(GI)4着、今年に入ってもドバイデューティフリー(首G1)4着、ヴィクトリアマイル(GI)2着など勝ち切れないレースが続いていたが、6月の安田記念(GI)を快勝し、ダービー以来約1年ぶりの勝利を挙げた。前走の毎日王冠(GII)は2着。
武豊騎手とのコンビでは今回が初勝利となった。通算成績17戦7勝(うち海外1戦0勝、重賞5勝)。
なお、従来のレコードは03年
天皇賞・秋でシンボリクリスエスが記録した1分58秒0(良)。今回これを0.8秒更新した。
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=32037&category=A第138回
天皇賞・秋(3歳上、GI・芝2000m)
全着順
1
ウオッカ 1:57.2/レコード
2
ダイワスカーレット ハナ
3
ディープスカイ クビ
4 カンパニー ハナ
5 エアシェイディ クビ
6 サクラメガワンダー 1
7 オースミグラスワン アタマ
8 アサクサキングス 1.1/2
9 キングストレイル ハナ
10 ドリームジャーニー 1.3/4
11 アドマイヤフジ ハナ
12 アドマイヤモナーク 1.1/2
13 エリモハリアー クビ
14 ポップロック クビ
15 ハイアーゲーム 3/4
16 トーセンキャプテン 1
17 タスカータソルテ 1
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=32041&category=A1/12 リアルフィギュア ウオッカhttp://keiba.yahoo.co.jp/scores/2008/05/04/08/11/result.html~レース後のコメント~
1着
ウオッカ(
武豊騎手)
「嬉しい。よかったです。写真判定を待つ間は生きた心地がしませんでした。ゴールした瞬間分からなかったので祈るような気持ちでした。スタートは速かったんですが、外枠なのでポジションを落ち着けるのに苦労しました。向正面に入ってからは折り合いましたけどね。流れが速くていい感じで行けましたし、4コーナーは抜群の手応えでした。あとは長い直線、
ウオッカをのびのびと走らせてあげるだけでした。いや、結果を出せてホッとしています」
2着
ダイワスカーレット(松田国師)
「道中つつかれて力んで走っていましたからね。嫌な感じで見ていました。逃げ馬にとって最悪のパターンですから…。それでも直線で一旦3番手になりながら盛り返しているのですから相当なレベルですね。それにしても厳しいハナ差の負けですね。
武豊騎手は完璧に乗ってましたね」
3着
ディープスカイ(昆師)
「ま、予想通りスピードの決着になってしまいましたね。それでも2400mならスピードだけではありませんから、次のJCでもう一度決着をつけたいと思います。3歳世代のレベル云々を言われていましたが、この馬は別次元だと思っていましたし、多少はそれを見せられましたかね。このメンバー相手ですからね。今日はジョッキーが少し出して行きたいと言っていたのでいつもより前めの競馬でいい感じでしたが、内から弾かれて少しカッとした部分があったのが残念です。神戸新聞杯の後、疲れを心配したのですが、乗り切ってくれたので、最大目標のJCに向けてもう一度鍛えます」
4着 カンパニー(横山典騎手)
「スタートがよくなかったですね。どっちかだと思っていたので、その位置でジッとしてるしかありませんでした。直線、馬群を捌いたには捌いたんですが、もう少し思い切ってためればスパッともっと切れたかもしれません。悔やまれますね。勝てたかもしれません」
5着 エアシェイディ(伊藤正師)
「直線で2回不利があったのが残念ですが、内容的にはよかったですね。馬さえキチッとしてくればGI級の能力と思っていましたので、それを少し証明してくれました。この後は緩めはしませんが、ストレスを取って有馬記念に向かいます」
6着 サクラメガワンダー(福永騎手)
「思ったより流れてくれてうまくいったんですが、最後に力尽きました」
7着 オースミグラスワン(蛯名騎手)
「凄い脚で来てオッと思ったんですが、坂でモタついて急にペースダウンしてしまいました。やはり平坦の方がいいんですかね」
9着 アサクサキングス(藤岡佑騎手)
「半馬身ほど出遅れたので二の脚をつけて行きました。追ってからも手応えはありましたが、最後まで続きませんでした」
※
天皇賞・秋の表彰式でプレゼンターを務めた2008年JRAナビゲーター、蒼井優さんのコメント
「白い誘導馬や緑の芝生などが美しく、すごく高貴な雰囲気のある場所で、多くの人が1つのレースに向けて感情を思いっ切り表現出来る競馬は、最近感じることのなかった興奮があって感動的でした。また、(
ウオッカの単勝と
ダイワスカーレットとの馬連を購入していたので)レースのスタート前からレースが確定するまでの間、ドキドキしっぱなしでしたし、馬券も的中して嬉しかったです」
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http://keiba.radionikkei.jp/keiba/news/entry-158248.html