27日、阪神競馬場で行われた第57回神戸新聞杯(3歳、GII・芝2400m)は、四位洋文騎手騎乗の7番人気
イコピコ(牡3、栗東・西園正都厩舎)が、道中は中団でレースを進めて直線外に持ち出すと鋭く伸びて、1角から先頭を奪って逃げた3番人気
リーチザクラウンに2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは2分24秒2のコースレコード(良)。さらに3/4馬身差の3着には5番人気セイウンワンダーが入った。1番人気の皐月賞馬
アンライバルドは4着、2番人気アントニオバローズは11着に敗れている。
勝った
イコピコは、父マンハッタンカフェ、母はJRA1勝のガンダーラプソディ(その父ジェイドロバリー)という血統。昨年11月のデビューから2戦目で初勝利を挙げると、4月の3歳500万下(阪神・芝1600m)で2勝目。ダービートライアル・プリンシパルS(OP、東京芝2000m)では4着に敗れたが、続く白百合S(中京・芝1800m)でOP勝ちを収めた。前走のラジオNIKKEI賞(GIII)は4着に敗れていた。通算成績8戦4勝。
鞍上の四位洋文騎手は、ベストメンバーで制した京都新聞杯(GII)に続く今年のJRA重賞5勝目で、通算63勝目。昨年もディープスカイで制しており、このレース2連覇を飾った。管理する西園正都調教師はマイネルレーニアで制した昨年のスワンS(GII)以来、今年のJRA重賞初勝利で、通算8勝目となった。
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=39929&category=A レース後のコメント
1着
イコピコ 四位洋文騎手
「前半から前が飛ばしてくれて、中団でうまく折り合えました。手応えもよくて、直線でどこに出そうかと考えるほどの手応えで、前に強い馬がいっぱいいたのですが、勝ててよかったです。瞬発力は相当なものがあります。
菊花賞では折り合いがカギになると思います」
2着
リーチザクラウン 武豊騎手
「折り合いは今までになくつきましたし、秋初戦としてはよかったですね。一瞬突き放して、押し切れるかと思いましたが、外枠というのもありましたからね。折り合いは大丈夫でした」
橋口弘次郎調教師のコメント
「こっちに来てから久々でちょっとイレ込んでいたようです。それでマイナス体重になっていたようですね。次は2回目で10キロ以上増やして出せると思います。本番で巻き返しますよ」
3着 セイウンワンダー 福永祐一騎手
「位置取りはスタート次第で、と考えていました。折り合いはついたし、いいリズムで走れました。つかまえられなかったのは休み明けの分でしょう。力のあるところは見せてくれましたね」
4着
アンライバルド 岩田康誠騎手
「ハミを噛みっぱなしでした。りきんで走っていました。伸びてはいるんですが、折り合いがつかなかった分、いつものキレがありませんでした」
5着 トップカミング 幸英明騎手
「意識的に前で競馬をしましたが、直線を向いてから少し挟まれて頭が上がってしまいました。でも、また前が開いてからは伸びていますし、坂も距離も大丈夫でした」
7着 シェーンヴァルト 秋山真一郎騎手
「持っていかれる感じではありませんが、ハミを強く噛んでいるので、追い出そうとするともう反応がありませんでした」
9着 アプレザンレーヴ 内田博幸騎手
「まだ重いですね。大きな馬なので、使ってよくなると思います」
10着 トライアンフマーチ 武幸四郎騎手
「勝った馬のすぐ後ろにいたのに伸びませんでした。久々のせいなのか、力が入りすぎていたようです」
11着 アントニオバローズ 角田晃一騎手
「4コーナーからジワッと行こうと思いましたが、スーッと上がって行けませんでした。歩様は大丈夫でしたが……」
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