中山競馬場で行われた第43回スプリンターズS(3歳上、GI・芝1200m)は、藤田伸二騎手騎乗の6番人気ローレルゲレイロ(牡5、栗東・昆貢厩舎)が先手をとり、馬群の真ん中を追い込んだ2番人気ビービーガルダンと並んでゴールイン。長い写真判定の末、ハナ差でローレルゲレイロに軍配が上がった。勝ちタイムは1分07秒5(良)。さらに1.1/4馬身差の3着に8番人気カノヤザクラが入り、1番人気アルティマトゥーレは5着に敗れた。
勝ったローレルゲレイロは、父キングヘイロー、母がJRA1勝のビッグテンビー(その父テンビー)という血統。06年6月のデビュー戦(函館・芝1000m)を快勝し、朝日杯フューチュリティS(GI)2着、NHKマイルC(GI)2着など早い時期からGI戦線で活躍。昨年の東京新聞杯(GIII)で待望の重賞初制覇を挙げると、続く阪急杯(GIII)も連勝。骨折休養後、今年の高松宮記念(GI)でGI初制覇を飾った。今秋はセントウルS(GII)から始動したが、逃げて14着と大敗していた。通算成績26戦5勝(うち海外1戦0勝、重賞4勝)。
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~レース後のコメント~
1着 ローレルゲレイロ(藤田騎手)
「勢いは向こうがあったから負けたかと思ったが、安藤さんと同着でもいいねと言っていました。いいスタートを切るが、そこから出て行くのに時間が掛かるようになっていたので直線も必死で追いました」
2着 ビービーガルダン(安藤勝騎手)
「1回クビくらい出たかと思ったが、そこで馬がブレーキを掛けてしまった。追い出すと遊ぶ、叩くと反抗する。能力はあるので、その辺りが良くなればいいんだけど…」
(領家調教師)
「これが競馬ですからね。仕方がありません。道中うまく乗ってくれて力を出しています。あれだけ詰めていますし、自己の時計も縮めていますから。ただ、勝ち馬と内、外、離れていましたし、あれが近ければ何とかなったかもしれませんが、勝負ですからね。仕方ありません」
3着 カノヤザクラ(小牧騎手)
「もう少しだったんだけどねぇ。ゲートで少し遅れた分、ゴチャつくことなくレースが出来、終いよく伸びてくれました」
4着 アイルラヴァゲイン(津村騎手)
「中山は違いますね。返し馬や道中の感じから良かった。追ってからもよく伸びていました」
5着 アルティマトゥーレ(松岡騎手)
「直線窮屈になって伸びなかった。内は空いていたが、先に行ってしまった方が良かったのかもしれないですね」
(奥平調教師)
「馬がまだあれほど固まった展開の中で競馬をしたことがありませんでしたから、慣れていないようでしたね。ですからすべて力を出し切った形ではないと思います。これから馬を見に行きますが、改めて春に巻き返したいと思います」
12着 キンシャサノキセキ(三浦騎手)
「ゲートも出て折り合いもつきましたし、いい感じだったんです。そうしたら3コーナー過ぎ、シーニックブラストに乗りかかって来られて、トモが砕けたようにバランスを崩してしまいました。それからおかしくなってしまいました。不運でしたね」
13着 グランプリエンゼル(熊沢騎手)
「3コーナーで他馬に怯んで下がってしまった。小柄な牝馬なので、また前が塞がってしまい、そのロスは痛かった」
16着 シーニックブラスト(M・ザーラ騎手)
「4コーナーでの不利がすべてだった。そこでレースは終わってしまったね」
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