11日、東京競馬場で行われた第60回毎日王冠(3歳上、GII・芝1800m)は、横山典弘騎手騎乗の4番人気カンパニー(牡8、栗東・音無秀孝厩舎)が、道中は中団のインコースを追走。直線で徐々に脚を伸ばすと、好スタートから逃げ込みを図る圧倒的1番人気(単勝1.3倍)
ウオッカをゴール前で1馬身差交わして優勝した。勝ちタイムは1分45秒3(良)。さらに2馬身差の3着には10番人気ハイアーゲームが入った。
勝ったカンパニーは、父ミラクルアドマイヤ、母がJRA3勝のブリリアントベリー(その父ノーザンテースト)。半兄にレニングラード(アルゼンチン共和国杯-GII、父トニービン)がいる血統。
これまでに05年京阪杯(GIII)、06年大阪杯(GII)、07年関屋記念(GIII)、08年中山記念(GII)、マイラーズC(GII)、09年中山記念(GII)を制しているほか、昨年の天皇賞・秋では
ウオッカ、ダイワスカーレット、ディープスカイと同タイム(ハナ+クビ+ハナ差)の4着。今回、4回目の対戦で初めて
ウオッカに先着を果たした。通算成績33戦10勝(重賞7勝)。
鞍上の横山典弘騎手はマツリダゴッホで制したオールカマー(GII)に続く今年のJRA重賞9勝目で、通算115勝目。管理する音無秀孝調教師は、この日京都競馬場で行われた京都大賞典(GII)もオウケンブルースリで制しており、同一日2重賞制覇を達成。JRA重賞は今年5勝目で、通算では35勝目となった。
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=40355&category=A ~レース後のコメント~
1着 カンパニー(横山典騎手)
「馬場が良くて条件が良かったですね。今日も
ウオッカは行くだろうと思っていましたから、その真後ろでレースをしようと思っていました。ところがスタートがあまり良くなかったんです。ただ、
ウオッカを見る位置につけられましたし、周りに馬がいなかったので、集中力が途切れず最後まで
ウオッカだけを見て伸びてくれました。本番に向けていい滑り出しでしたね」
2着
ウオッカ(
武豊騎手)
「力んじゃったかな…。残念だったね。楽な逃げだったし…。ま、逃げた訳じゃなく、
ウオッカは速いからね。ペースも楽だったし、押し切れると思ったんだけど、道中少し力んで走っていたかな。この馬で負ける姿をファンに見せたくなかったけどね。次、頑張ります」
(角居調教師)
「(去年同様、前へ行ったことについて)ま、ジョッキーの判断だからね。(去年同様、前へ行って2着について)う~ん、成長していないのかなぁ…。状態は良かったし、1度使って上積みはあると思います」
3着 ハイアーゲーム(木幡騎手)
「走ったね。このメンバーで3着だからね。最後少しモタれていたけど、でもいい脚を使ってくれてよく頑張ってくれた」
5着 サンライズマックス(岩田騎手)
「カンパニーと同じ位置取りで、一緒に伸びてくると思ったけど…。ゴール前で他の馬がタレたところで伸びてきたけど」
9着 ヤマニンキングリー(柴山騎手)
「今日はレース前にイライラして立ち上がったりで、燃え尽きちゃった感じ」
http://keiba.radionikkei.jp/keiba/news/entry-174268.html