名古屋競馬場で行われた第9回JBCクラシック(JpnI・1900m)は、1番人気の
ヴァーミリアンが好位から差し切り3連覇を達成した。勝ち時計は2分0秒2。鞍上は
武豊騎手。2着は2番人気の
マコトスパルビエロ、3着は3番人気のワンダースピード、4着は4番人気のメイショウトウコンで、人気通りの決着となった。地方馬最先着は5着のマルヨフェニックス(笠松)。
レースはスタートが良かった
ヴァーミリアンが一旦ハナに立ったが、
マコトスパルビエロが二の脚を利かせて先頭を奪い、ワンダースピードが2番手、ヴァーミアリアンは3番手に控え、ブルーコンコルド、マルヨフェニックス、メイショウトウコン等が追いかける展開となった。馬群が密集していたため、
ヴァーミリアンは外に出せないまま4コーナーから直線に入り、直線でも外に出さずに、最後は粘る
マコトスパルビエロを内から差し切り、頭差で8つ目のJpnIタイトルを手にした。2着
マコトスパルビエロ、クビ差3着がワンダースピード。この3頭から4着までは8馬身もの差がついた。
勝った
ヴァーミリアンは父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ、母の父スカーレットローズと言う血統の牡7歳。今日の勝利で、JBCクラシック3連覇と共に、史上初のGI(JpnI)8勝馬となった。通算成績は27戦14勝。JRA栗東の石坂正厩舎の管理馬。
http://keiba.radionikkei.jp/keiba/news/entry-175298.html 名古屋競馬場で行われた第9回JBCクラシック(JpnI・1900m)のレース後の関係者のコメントは以下の通り。
・1着
ヴァーミリアン 武豊騎手
「スタートが良かったですし、名古屋競馬場のコースなのでハナを切っても良いと思っていました。今日は外に出られませんでしたが、内が開いた時に、一気に入れましたね。
3連覇を達成できましたが、今が一番良いくらいです。使えるレースが限られているので今日は狙っていましたよ」
・1着
ヴァーミリアン 石坂調教師
「手応えは充分でしたが向正面で外に出せず、『まずい』と思っていました。しかし、内から差し切ってくれたのは
ヴァーミリアンの力でしょう。よく交わしてくれましたね。3連覇するなんてやはり凄い馬です。この後はジャパンカップダートへ向います」
・2着
マコトスパルビエロ 安藤勝己騎手
「スタートはモサッと出ましたが、エンジンが掛かってからはサッと行ってくれました。ずいぶんと力をつけましたね。よく頑張っていますよ。勝った
ヴァーミリアンは普通の馬じゃないですからね」
・3着ワンダースピード 小牧太騎手
「交わせるかと思ったのですが、勝った馬はやはり強いですよ。今回のレースがジャパンカップダートに繋がってくれると良いですね」
・4着メイショウトウコン 藤田騎手
「今日はゲートを出てくれました。夏バテが尾を引いていた前回と比べて、だいぶ良くなってきていますよ」
・8着ブルーコンコルド 幸騎手
「勝負所までは良い感じでしたが、そこから遅れてしまいました。順調さを欠いた分でしょうか」
http://keiba.radionikkei.jp/keiba/news/entry-175300.html