1着 5番ディープインパクト(武豊騎手)
「この馬の強さに感動しています。今日は、皐月賞のときもそうでしたが、気持ちが入り過ぎてゲートの中で体勢が整わないうちにゲートが開いて遅れてしまいました。それでも前の馬を確認しながら慌てずに行きました。今日も4コーナーで気を抜くようなところがありましたが、その後すぐ反応してくれました。直線で先頭に立つのが早いかと思いましたが、凄い脚を使ってくれるのがわかっていましたから、自信を持っていけました。皆さんの信頼に応えることができてホッとしています」
(池江泰郎調教師)
「これだけの支持をいただき、勝ててよかったです。夢のようです。ダービーはこの世界に入ってから雲の上のレースでした。それを勝てて、とても嬉しいですね。パドックや返し馬でイレ込んでいるように見えましたが、テンションが高いわけではありません。馬が走りたがっているんですよ。直線はもうガンバレ、ガンバレと応援していました。まだ満点の競馬ができていませんし、秘めた可能性を十分に出し切ってはいません。これから秋に向けて、そのあたりを克服していきたいと思います。夏は厩舎においておくか牧場に行くか、オーナーと相談して決めたい。今回はホッとしました」
2着 7番インティライミ(佐藤哲三騎手)
「攻めて、攻めて、完璧な競馬ができました。ここ一番でこういった競馬ができるんだからセンスがあります。直線は内々を通って、この馬も止まってないんですよ。これからが楽しみです。まだ完成形ではありませんから。3000mで巻き返したいですね。いやぁ、でも悔しい!」
3着 15番シックスセンス(四位洋文騎手)
「体が増えていたように、馬が良くなっていました。ただ、スタンド前の歓声でテンションが上がってしまって、スタートはジャンプするような形で出てしまいました。それでも、豊さんもどうせ後ろからですし、見ながら行くことにしました。本当は中団から行くつもりだったんですが……。いや、よく伸びてくれましたし、皐月賞がフロックでないことを証明しましたね」
4着 6番アドマイヤフジ(福永祐一騎手)
「3コーナーでうまく外に出してアクセルを踏んだんですが、なかなか反応してくれないんです。ディープインパクトはスンナリ加速していくのに、残念です。今の段階では完成度の差ですね」
5着 12番マイネルレコルト(後藤浩輝騎手)
「今日はスタートが良くなかったので、後ろからになってしまいました。とにかく気分を損ねないようじっくり行きましたが、4コーナーでうまく内に入りこめて"これなら"というときに、横からドーンとぶつけられてバランスを崩してしまいました。かなりのダメージを受けたんですが、その後も気を取り直してよく伸びてくれました。あのアクシデントさえなければ、と残念な気持ちで一杯です。レースのたびに新しい一面を見せてくれる馬で、距離もこれくらいなら大丈夫だということを証明してくれましたし、この後また成長してくれそうです」
6着 2番ニシノドコマデモ(田中勝春騎手)
「流れが向きませんでした。道中のどこかでスローに落ちてくれればよかったんですが……。4コーナーからおっつけおっつけで、思うようには伸びませんでした」
8着 3番ローゼンクロイツ(安藤勝己騎手)
「いい感じでレースができたのに、最後の競り合いで負けたのが納得できないですね。いつもは馬体が合うと闘志を燃やすのに、そういった面がありませんでした。状態は皐月賞よりも良く、リラックスしていました」
10着 14番アドマイヤジャパン(幸英明騎手)
「出たなりの位置でレースをしました。流れに乗って折り合いもついていました。あまり無理をしていなかったのですが、追ってから伸びがいまひとつでした。馬場が硬いのを少し気にしていた感じはありましたが、状態は悪くありませんでした」
11着 9番コンゴウリキシオー(池添謙一騎手)
「すぐに外の馬に入られてしまい、馬まかせでレースをしたため後方になりました。折り合いもついていたけど、追い出すとジリジリとしか伸びませんでした。距離も長いですね」
●ダービー連覇
昨年キングカメハメハでクラシック初制覇を飾った金子真人氏は、馬主として史上初のダービー連覇となった。
●武豊騎手、ダービー4勝目
武豊は史上最多となる4度目のダービー制覇。同騎手はこれでクラシック競走歴代最多の18勝目となったが、同一年の皐月賞→ダービー連勝は意外にも初めて。
●無敗の2冠馬
ディープインパクトは5戦5勝でクラシック2冠を制覇。史上6頭目となる、無敗の2冠馬となった。
●圧倒的な単勝支持率!
73.4%の単勝支持率は、昭和48年のハイセイコーを超えるダービー歴代1位。また、単勝配当の110円は平成6年のナリタブライアン(120円)を超えこちらも低額払戻金歴代1位。なお、単勝1番人気馬の優勝は、平成13年から5年連続となった。
ラジオnikkei