阪神競馬場で行われた第9回
ジャパンカップダート(3歳上、GI・ダート1800m)は、C.ルメール騎手騎乗の4番人気
カネヒキリ(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)が、中団追走から直線で馬群を割って伸びると、外から伸びた7番人気メイショウトウコンの追撃をアタマ差抑え優勝した。勝ちタイムは1分49秒2(良)。さらにクビ差の3着に、メイショウトウコンと一緒に伸びてきた1番人気
ヴァーミリアンが入った。
勝った
カネヒキリは、父フジキセキ、母ライフアウトゼア(その父Deputy Minister)。伯父に種牡馬Silver Deputy(父Deputy Minister)がいる血統。
05年ユニコーンS(GIII)で重賞初制覇を収めると、05年ジャパンダートダービー(交流GI)、ダービーグランプリ(交流GI)、05年
ジャパンカップダート(GI)、06年フェブラリーS(GI)を制覇。06年帝王賞(交流GI)2着後に右前浅屈腱炎を発症し、07年に一度帰厩したが再発、再び長期休養を余儀なくされた。度重なる故障から復帰し、約2年4か月ぶりの前走・武蔵野S(GIII)では2番人気に推されたが9着に敗れていた。通算成績16戦9勝(うち地方3戦2勝、海外1戦0勝、重賞6勝)。
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=32969&category=Aジャパンカップダート全着順
1
カネヒキリ 1:49.2
2 メイショウトウコン アタマ
3
ヴァーミリアン クビ
4 サンライズバッカス 1.3/4
5 ブルーコンコルド アタマ
6
カジノドライヴ 3/4
7 フリオーソ 1
8
サクセスブロッケン ハナ
9 ワンダースピード 1.3/4
10 ワイルドワンダー ハナ
11 ボンネビルレコード 3.1/2
12 フロストジャイアン 4
13 ティンカップチャリ クビ
14 アドマイヤフジ 4
15 メイショウバトラー 大差
マストトラック 取消
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=32970&category=A~レース後のコメント~
1着
カネヒキリ(ルメール騎手)
「スタッフがしっかりと仕上げてくれたので自信を持ってレースに臨めました。いいペースでレースを進めることが出来て、いい結果を出すことが出来ました。今年はGIを2つも勝ててとにかく嬉しい。関係者に感謝します」
(角居師)
「馬は自分で体を引き締めていましたし、状態は良くなっていました。ただ、05年の頃と比べてどうかというのはちょっとよく分かりません。外国の馬もいますし、流れが速くなるのではないかと思って、そこを注意して欲しいとルメール騎手とは話しましたけど、そうはなりませんでしたね。ルメール騎手が本当にうまく乗ってくれましたし、ルメール騎手に乗ってもらったことが最大の勝因だと思います。脚元のことがありますから今後も一戦一戦が勝負になります。またオーナーと相談してどこを使うか決めたいと思います」
2着 メイショウトウコン(藤田騎手)
「悔しいなぁ。もう一息だったのに」
3着
ヴァーミリアン(岩田騎手)
「1コーナーで内から挟まれる形になってポジションが後ろになってしまいました。その位置取りの差が最後に堪えました」
5着 ブルーコンコルド(幸騎手)
「勝負どころで手応えが怪しくなりかけたところで外から被せられたのが痛いですね。でも最後まで差を詰めていますし、まだ出来ることが分かりました。1800mくらいがレースしやすいですね」
6着
カジノドライヴ(安藤勝騎手)
「最初は少し行きたがるところがありましたが、その後は落ち着きました。ただ2コーナーでぎこちないところがありました。思い切って行った方がよかったのかなぁ…」
7着 フリオーソ(戸崎騎手)
「スタートから抜けて行って前でのレースになりました。手応えよくレースは進めることが出来ました」
8着
サクセスブロッケン(横山典騎手)
「今日は勝ちに行ってのレースですからねぇ。中途半端に折り合っても仕方ないので自分のペースでレースをしました。まだ若く、イレ込むところがありますので、経験を積んでいけばと思います」
http://keiba.radionikkei.jp/keiba/news/entry-160009.htmlジャパンカップダート アラカルト
●C.ルメール騎手
このレース初制覇。JRA・GIはエリザベス女王杯(リトルアマポーラ)に続く今年2勝目、通算3勝目。JRA重賞はエリザベス女王杯に続く今年2勝目、通算7勝目。
カネヒキリには初騎乗だった。
●角居勝彦調教師
カネヒキリで制した05年以来、2度目の
ジャパンカップダート制覇。JRA・GIは天皇賞・秋(
ウオッカ)に続く今年4勝目、通算12勝目。
●フジキセキ産駒
高松宮記念(ファイングレイン)、ヴィクトリアマイル(エイジアンウインズ)に続き、JRA・GIは今年3勝目。
●馬主・金子真人ホールディングス
カネヒキリで制した05年以来、2度目の
ジャパンカップダート制覇。JRA・GIは昨年のNHKマイルC(ピンクカメオ)以来の勝利。
●生産者・ノーザンファーム
05年
カネヒキリ、06年アロンダイト、07年
ヴァーミリアンに続く
ジャパンカップダート4連覇。カネヒキリと
ヴァーミリアンは生産地も同じ同い年。
●関西馬の勝利
04年タイムパラドックスから5連勝。今年を含めた全9回の内訳は関西馬7勝、関東馬1勝、米国馬1勝。
●6歳馬の勝利
04年タイムパラドックス以来4年ぶり。今年を含めた全9回の内訳は3歳馬3勝、5歳馬4勝、6歳馬2勝。
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=32973&category=A